ある程度の年齢より上の方はご存じだと思うのですが(50代後半の私には常識という感覚ですが)、母の日に贈るカーネーションは赤で、亡くなったお母さんには白いカーネーションを贈るという決め事がありました。
小学生の頃に、赤い羽根共同募金のような形で、造花の赤いカーネーションに「お母さんありがとう」というメッセージがついたものが、売り上げが募金となる形で販売されていました。
家にお母さんがいる子は赤で、お母さんが亡くなっている子は白ということで…。
今時だったら問題になるようなことが、当たり前だったんです。子供だった当時はあまり心に留めることもありませんでした。
40過ぎて、SNSでちょっとやり取りがあった母親思いの男性が、ふと母の日の話題になったときに、自分は、たとえお母さんが亡くなっても、赤いカーネーションを贈り続けると言っていたのがすごく心に残っています。
亡くなろうが、自分にとっては変わらずに大切な母親なんだという気持ちに、ちょっと涙がこぼれそうになりました。自分の場合、当たり前のように、仕事で作っている自作の母の日のアレンジメントを贈っていたのですが、正直、それ程の心を込めてはいませんでした。
ただ、その年の自分の仕事ぶりを報告するような気持でした。母の好きな色や好みの花というよりは、その時の自分が綺麗だと思った花や色合わせのものを贈っていました。
なので、亡くなっても赤いカーネーションを贈り続けるという彼の言葉は、グサッと心に刺さりました。
花の仕事をしていると、いろんなことが耳に入ってきます。
ピンクのカーネーションが届いたお母さんが、母の日は赤いカーネーションでしょって言って届けた花屋に突き返したとか、白とグリーン、淡いピンクの落ち着いたアレンジメントを贈ったら、私はまだ死んでませんって怒られたとか。
そもそもはアメリカから伝わった母の日。白いカーネーションが始まりだったようですが、年に一度、改めて母親に感謝の気持ちを込めて花をプレゼントするのに、色の決まりなんて気にしなくていいと思います。
自分が綺麗だと思う色、お母さんが好きな色を選べばいいと思います。選んでいるときに、母親のことを思い浮かべていれば、それでいいと思います。
そうやって選んだ花なら、きっとお母さんも喜んでくれるはずです。

KeitaFlowerDesignの今年の母の日のアレンジメントは2アイテムで2色展開、そしてワインと花のバスケットアレンジメントというラインナップです。
ワインと花のバスケットアレンジメントはワインのラベルに合わせたピンク系の花でデザインしました。
アレンジメントはクリーム色とアプリコットピンクをメインにした「アプリコットカスタードクリーム」とニュアンスの異なるピンクを集めた「スィートビターピンク」の2色です。
アレンジメントはベースにひと手間加えた個性的なデザインになっています。どちらも甘いお菓子のような優しいほっとする色合わせになっています。

お母さんの笑顔を思い浮かべながら、感謝の気持ちを込めて、KeitaFlowerDesignの母の日ギフトをお選びいただけたら幸いです。
ご予約、ご注文はこちらから。