初めましてコラム初参加の川崎景真です。

今後も定期的にコラムに参加しますのでよろしくお願い致します。

 

11月に入り、一気に冷え込んできましたが皆様はどのようにお過ごしでしょうか。

私はできることなら春先まで部屋から出ず生活をしたいと思っています。冬眠中の熊に尊敬の念を隠せない日々を過ごしております。

 

そんな訳で熊の話を書かせて頂こうと思います。

先日、長野県の某山にAOIHOSHIの録音と撮影をしに行ってきました。現地に到着したのは夜の20時頃で標高2000メートルもある山奥の小屋で周りは真っ暗、民家も200メートル先に1軒しかない場所でした。

音楽機材を車から部屋に運び込んでいると、窓ガラスを「バアン!!」と叩く音がしました。ご近所の方が私たちが到着したので様子を見に来てくれたのかもしれないと思いこれはご挨拶を!と急足で玄関に向かいドアを開けました。

その瞬間

「あ、人じゃなくて熊だコレ」

身も心も凍りついた瞬間でした。寒いからではありません。熊がいたからです。ただ感じたことは熊も同じだったようで私の姿を見るやすぐ様、笹藪に逃げていきました。おそらく、玄関付近の栗とクルミの木から実が沢山落ちていたのでそれを食べに来ていたのかもしれません。食事中だったので「ごめんな」と心の中で呟きつつそれと同時に「生きててよかった」と感じました。

周りの木々は赤く染まり木の実からは水分が抜け、枝から地面に落ちた実は次の春に芽を吹かせ、ある実は他の生き物の命の糧になっていく。

自然という円環の理の中に私たちは急に飛び込んでしまったのだなぁ、と悲鳴を上げながら乗り込んだ車の中で反省し同時に自分の命の尊さも学びました。

私は、KEITA FLOWER DESIGNで働いてます。

その中でフラワーデザイン、生花、植物の音楽etc…植物を通した作品や商品、観葉植物に触れさせていただくのですが今、目の前にあるいろんな形の植物達はあの日に見た自然が原点にあって僕たち人間の身の回りの生活や彩りになっているんだろうなぁと、そう思うと不思議でもあり素敵なことだなと感じました。

他のコラムでは商品、イベントの詳細、花を通した出来事が書かれていて私自身も読んでいて楽しいものとなっております。是非そちらにも遊びに行ってみてください。

それではまたお会いしましょう。